「創造長寿」
卓話講師
順天堂大学大学院 医学研究科 創造長寿医学講座 特任教授
堀江 重郎 氏
開催概要
- 日時
- 2026年8月19日(水)12:30〜13:30
- 会場
- ハイアットリージェンシー東京
- 例会番号
- 第1682回例会

プロフィール
堀江 重郎(ほりえ しげお)
順天堂大学大学院 医学研究科 創造長寿医学講座 特任教授
社団法人 Japan Longevity Consortium 理事長
NPO法人日本抗加齢協会理事長
経歴
泌尿器科医、医学博士
1960年生まれ。東京大学医学部卒 日米の医師免許を持ち、泌尿器科学、腎臓学、分子生物学、
臨床腫瘍学の研鑽を積む。
東大病院、米国パークランド記念病院、国立がんセンター病院等を経て、2003年帝京大学医学部主任教授、
2012年より順天堂大学大学院主任教授に就任。
ロボット手術ダビンチを駆使した精度の高い泌尿器手術を行う一方、学際的なアプローチを男性の健康医学に
導入。
日本の抗加齢医学(アンチエイジング)を牽引する一人でもある。
若返りの臨床試験の世界的なプラットフォーム”XPRIZE healthspan”でチームリーダーを務める
近年、遺伝子の使い方や状態から個体の「遺伝子年齢(生物時計)」を測定する技術が確立し、基礎医学では血液環境等の改善により生物時計を巻き戻す「若返り」が可能なことが実証されている。現在、世界ではアルトス・ラボやレトロ・バイオサイエンス等の企業や「XPRIZE HEALTHSPAN」コンペを通じて若返り研究に巨額資金が投じられており、筆者らが率いるJapan Longevity Consortium(JLC)も世界Top17に選出された。老化の本質は「自由度の喪失」であり、若さとは「柔軟な適応力」である。JLCでは、一般集団より死亡率が大幅に低い禅僧の生活様式を科学的に実装したプログラム「Scientific Zen(食事・ファスティング・運動・瞑想・人との絆)」を開発した。このライフスタイル介入により、2か月で認知・運動・免疫機能が5歳若返る効果も確認されている。
従来の長寿は偶然の産物であったが、今後は遺伝子時計を活用して健康状態を予測し、計画的に若返り
を図る「創造長寿(Innovative Longevity)」の時代を迎える。奉仕の精神や豊かな社会関係を通じて
自律的で自由な健康長寿を創造することが可能となる。
「創造長寿」